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SGHD前期、宅配事業が好調で5期連続の増収増益

2022年4月28日 (木)

(イメージ)

財務・人事SGホールディングス(HD)が4月28日発表した2022年3月期連結決算は、営業収益が前期比21.1%増の1兆5883億7500万円、営業利益が53.1%増の1557億1300万円、経常利益が54.6%増の1602億8900万円、親会社株主に帰属する当期純利益が43.6%増の1067億3300万円で、5期連続の増収増益となった。

デリバリー事業は、営業収益が前期比2.8%増の1兆431億8600万円、営業利益が30.4%増の932億1100万円となった。緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置の適用が繰り返されたことで経済活動が制限され、BtoBの取扱個数は前年並みとなった。BtoCの取扱個数は、新たな生活様式の定着により物販系のEC(電子商取引)化率がさらに上昇したことなどを受けて増加した。次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」(東京都江東区)の安定的な運営や、各種デジタライゼーションの推進、宅配便における集配体制の強化など継続的な生産性向上に取り組むことで、収益力を強化した成果も出た。

デリバリー事業における21年度の取扱個数は、前期比1.4%増の14億2300万個。うち「飛脚宅配便」は1.6%増の13億6900万個、その他は2.1%減の5400万個だった。

ロジスティクス事業は、営業収益が前期比2.3倍の4770億3100万円、営業利益は3.8倍の484億5900万円となった。世界的な海上コンテナ不足に対する解決の目処が立たないことで航空貨物のスペースもひっ迫し、グローバルサプライチェーンの混乱が継続した。海上・航空運賃が高止まりを続けるなかで、スリランカの連結子会社で安定的にコンテナスペースを確保し顧客の旺盛な需要に対応した。国内では3PLをはじめとする新規案件の受託などが業績を引き上げた。

2023年3月期の連結業績は、売上高が1兆6500億円と6期連続の増収を見込むものの、営業利益が1420億円、経常利益が1430億円、親会社株主に帰属する当期純利益が960億円で、6期ぶりの減益を予想する。