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現代自、米市場へのFCトラック投入計画策定

2022年5月10日 (火)

荷主韓国の現代自動車は9日、米カリフォルニア州で開催中の先進クリーン輸送博覧会で、水素を使う燃料電池技術を紹介し、将来的に燃料電池(FC)トラックを米商用車市場に投入する計画を明らかにした。

現代はそれに向けて、次世代トラックのゼロ・エミッション運行を目指す「北カリフォルニア・ゼロ計画」に参加し、2023年に同州オークランド港に大型のFCトラック「エクシエント」30台を配置する計画だ。

同社は、強いパワーを必要とする商用車のクリーンな動力源として、水素に着目する。すでに20年からスイスで、世界初の大型の量産型FCトラック「エクシエント・フューエルセル」を走行させており、ことし4月30日時点で累積走行距離350万キロを達成した。燃料電池車は長距離走行や重量物を運ぶのに適している。バッテリー式の電気自動車と比べても短時間でエネルギー補給ができるため作業効率が高く、インフラコストの低減も期待できるとしている。

▲エクシエント・フューエルセル(出所:現代自動車)

現代のホセ・ムニョスCOO(最高執行責任者)は、「当社は数十年にわたる経験と実績で、水素燃料電池市場をリードしている。韓国と欧州で商業用燃料電池プログラムを成功させた実績が、北米での大型のFCトラック発売に重要な意味を持つ」とコメントしている。