楽天・パナ・西友がロボット配送、つくば市で実施

サービス・商品楽天グループとパナソニックホールディングス（パナソニックHD）、西友は28日から7月30日にかけて、茨城県つくば市で自動配送ロボット（UGV）を使った配送サービスを行う。毎週土曜日に、つくば駅周辺1000世帯にスーパーの商品を公道を走行して届ける。注文から最短30分で届ける国内初のオンデマンド配送になるという。

▲公道を走行するUGV（出所：楽天）

3社とつくば市が26日発表した。UGVはUnmanned Ground Vehicle（無人陸送車）の略。対象地域の住民から楽天が開発したスマートフォン向けの専用サイトで商品の注文を受け、最短30分または指定した配達時間帯にUGVで商品を届ける。手数料は110円（税込）。西友つくば竹園店で取り扱う商品のうち、生鮮食品、冷凍・冷蔵商品、弁当・惣菜を含む飲食料品や日用品など2000点以上を注文できる。配送中は専用サイトでUGVの位置情報や到着予定時刻を確認でき、到着時には自動音声の電話やSMSで通知される。

UGVは、パナソニックHDが開発した自動配送ロボット「X-Area Robo」（クロスエリアロボ）を使用し、つくば市から60キロ離れた「Panasonic Laboratory Tokyo」（パナソニック・ラボラトリー・トーキョー、東京都中央区）から遠隔監視・操作のもとで自動走行する。

▲遠隔管制システムで遠隔監視するオペレーター

3社にはこれまで、UGVの公道走行による商品配送サービスを2021年3月から4月まで神奈川県横須賀市で期間限定で行った実績がある。また、楽天とパナソニックHDはことし2月に「ロボットデリバリー協会」を発足させ、UGVが公道を走行するための自主的な安全基準の制定や認証の仕組みづくりに取り組んできた。つくば市もことし4月に「スーパーシティ型国家戦略特別区域」に指定され、UGVによる配送サービスの実装を含む「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の実現を目指している。

■サービス紹介動画