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商船三井、自動船位保持機能を活用した操船訓練

2022年6月7日 (火)

▲ダイナミックポジショニング操船の基本コース教室(出所:商船三井)

ロジスティクス商船三井は7日、グループのMOLマリン&エンジニアリング(東京都港区)と共同で、商船三井本社ビルのロビー階に自動船位保持装置(DPS)を有するダイナミックポジショニング(DP)シミュレーターを設置し、それを活用した訓練を開始したと発表した。

英The Nautical Institute(ノーティカルインスティチュート)の認証を得た日本初のトレーニングセンター。DPオペレーター資格取得に必須であるトレーニング修了証書を発行することが可能だ。海洋開発をはじめ、様々な海運ビジネスのさらなる最適化にもつなげる。

訓練項目は、DP操船の基本コース▽DP操船の応用コース▽DP船乗船履歴を短縮するコース▽DPO Certificate(証明書)の更新に必要な履歴短縮コース▽DPの船上での保守コース――の5つ。

MOLマリン&エンジニアリングは、国際ケーブル・シップ(川崎市川崎区)が保有するケーブル敷設船の船舶管理と運航を担っており、乗組員をはじめとする関係技術者のDP操作関連の訓練を自営化。さらに、商船三井グループ内にとどまらず広く洋上風力発電や海洋開発の特殊船など顧客ニーズに応じたトレーニングを提供する。

商船三井はシミュレーターの活用により、各種港湾整備や航路安全対策、今後重要性が増す洋上風力発電関連事業などに貢献するとともに、地球の環境負荷低減に寄与する。

▲ダイナミックポジショニングシミュレーター