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液化CO2船球形タンク、三菱造船が仏から承認取得

2022年6月8日 (水)

▲AIP(基本設計承認)授賞式の様子(出所:三菱重工業)

認証・表彰三菱重工業は8日、グループの三菱造船(横浜市西区)が、液化CO2輸送船(LCO2船)に搭載する球形カーゴタンクシステムの基本設計承認を、フランスの船級協会から取得したと発表した。将来の需要拡大が見込まれる船種であり、これまでLNG輸送船の建造で培った高度な設計技術が評価されたという。

これまでLCO2船に搭載するタンクは、円筒型やバイローブ型、トリローブ型などが一般的だった。しかし、タンク内の圧力に対する構造強度で球形タンクは他の型より優れていた。三菱造船は、LNG(液化天然ガス)輸送船の設計・建造で球形タンクを多数手がけており、その技術をLCO2船に応用した。高度な構造解析技術や材料評価技術が役立ったという。

基本設計承認の授与式は、ギリシャ・アテネで開催中の国際海事展「ポシドニア 2022(POSIDONIA 2022)」の会場で7日に行われた。

■LCO2船のイメージ動画