サービス・商品パレットレンタルを手がけるユーピーアールは9日、積み上がった物流パレットの枚数をスマートフォンで瞬時に識別、カウントするアプリケーション「パレットファインダー」を開発したと発表した。住宅設備機器メーカーのTOTOと協力して実証実験を行う。
「パレットファインダー」はAI(人工知能)画像処理技術を用い、トラックに積載、または床に平積みされているパレットをスマートフォンのカメラで撮影するだけで、瞬時に「どの色、どの種類のパレットが何枚あるか」を数えることができるアプリケーションだ。読み取ったデータは、外部のクラウドサーバなどへデータ伝送される。
物流業界では、パレットの種類や色、枚数などを目視で数えてシステムに手動で入力している現場が多く、多大な時間がかかり作業者の負担となっている。このシステムにより、枚数カウントの手間が減り、データ管理も簡単にできる。物流のDX(デジタルトランスフォーメーション)化による業務効率化、負担軽減につながるという。
ユーピーアールはTOTOからの要望で同アプリを開発した。ことし7月からTOTOの複数拠点で実証実験を始め、秋ごろの本格導入を目指す。