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M&A国際物流プラットフォームを提供するShippio(シッピオ、東京都港区)は28日、通関事業者の協和海運(横浜市中区)の全株式100%を取得したと発表した。取得金額は非公表。巣ごもり需要による越境EC(電子商取引)の利用拡大などに伴い、貨物の輸出入申告件数が大幅に増加する中、デジタルフォワーディング事業の隣接領域である通関事業に進出し、申告書類の作成や確認といった通関業務のデジタル化と効率化を後押しする。
協和海運は1960年に設立。地元の横浜を中心に輸出入通関や化学品、危険物保管、運送などの事業を展開し、物流の多様化に対応するため複合一貫輸送、フォワーダー事業も手掛けている。シッピオによると、年間売上高は5〜6億円。
通関業務に従事する人材は、コロナ前と比べてほぼ増えておらず、通関業務の現場の負担が膨らんでいるという。シッピオは「グループで培ってきた『オペレーション×デジタル』のノウハウを生かす」などとしている。