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駅の高機能ロッカーを「物流ハブ」に、西武HD実証

2023年1月27日 (金)

▲BOPISTAサービスで駅構内に設置するスマートロッカー(出所:西武HD)

ロジスティクス西武ホールディングス(HD)は26日、オンラインで注文したさまざまな商品を、西武鉄道の駅構内や商業施設に設置した高機能の「スマートロッカー」で、自分が指定した時間に受け取れる「BOPISTA」(ボピスタ)サービスを開発したと発表した。実用化に向けて、2月~3月に首都圏で実証実験を行う。西部HDはスマートロッカーに将来の「物流ハブ」となる可能性を見出しており、物流業界での労働力不足やCO2排出といった課題解決にもつなげたい考えだ。

発表によると、ボピスタサービスは、西武HDとスマートロッカーメーカーのSPACER(スペースアール、東京都中央区)、ロッカーの設置・販売・管理を手掛けるセントラルオペレーション(埼玉県所沢市)が共同で取り組んでいる。使用するスマートロッカーは、駅に古くからある一時預かりのコインロッカーと、近年登場している特定ブランドやサービスの受け取り専用ロッカーを、融合・発展させたものだ。生鮮品に対応した温度管理のできる冷蔵ロッカーもある。

サービス計画では、西武HDが運営するボピスタのサイトからオンライン注文した多様な商品が、これらのスマートロッカーで受け取れるようになる。食品から農産物、花など、商品ラインアップを拡充する予定という。注文された商品の集荷や配送はセントラルオペレーションが担い、西武線も一部使用して運ぶ。物流体制については今後、整備していく方針という。

▲1つのハード(ロッカー)に複数のソフトが相乗りできるサービスとする

これまでにも、宅配ロッカーや生鮮品を扱う高機能型専用ロッカーなどが登場しているが、それらはハードウエア(ロッカー)とサービス(ソフト)が1対1の独占的な関係にあるものが多く、設置スペースが限られる駅で多数置くのは難しい。ボピスタでは、1つのハード(ロッカー)に複数のソフトが相乗りできるサービスとすることで駅に設置しやすくした。全国の駅にある一時預かりのコインロッカーをスマートロッカーに置き換えることを狙っており、「社会課題を解決するインフラ」に変革させる考えだ。

実証実験は2月1日から3月31日まで、池袋、西武新宿、丸の内など首都圏の10か所19拠点にスマートロッカーを置き、ボピスタサイトで注文した商品を受け取ってもらう。

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LOGISTICS TODAY編集部
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