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乾汽船、ハンディー米中で荷動き鈍く通期予想修正

2023年2月13日 (月)

財務・人事乾汽船は13日、2023年3月期通期の連結業績予想を修正したと発表した。売上高は444億100万円(前回予想は452億4900万円)、営業利益は128億9200万円(同130億6400万円)、経常利益は131億5500万円(137億円)と引き下げた一方、最終利益は94億8900万円(93億300万円)と上方修正した。

外航海運事業の市況想定について、ハンディー船は新型コロナウイルス感染症拡大に起因した航海阻害要因が少なくなり、輸送能力が拡大しているため、前回予想をやや下回る水準での推移を見込むため。

ただし、第3四半期で行った投資有価証券の売却により最終利益は上振れする見通し。外航海運事業がドル建て決済のため為替影響も折り込んだとしている。

13日発表した2023年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比31.2%増の360億6800万円、営業利益が26.4%増の126億9300万円、純利益が13.5%増の95億3600万円だった。

外航海運事業におけるハンディー船市況は、第2四半期後半に入って米中市場で荷動きが鈍化した影響が出たとしている。また、コロナ禍を契機とした海上輸送の混乱も解消に向かいつつあり、各国の港での検疫緩和や撤廃で港湾処理能力が改善するなどしたことも運賃の上昇圧力を抑制する要因となった。

倉庫・運送事業では、貨物保管残高が前年実績をやや上回る水準で推移。貨物取扱量はほぼ前年並みを保った。しかしコロナ禍の影響で、連結子会社の引越業が振るわなかった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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