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セイノーなどドローンで買い物支援、鉄道と連携も

2023年2月20日 (月)

▲ドローン配送された健康食品セットを受け取る日置市の地域住民モニター(出所:エアロネクスト)

ロジスティクスエアロネクストは20日、セイノーホールディングス(HD)、九州旅客鉄道(JR九州)、KDDIスマートドローン、チェンジ鹿児島(鹿児島県日置市)とともに過疎地における「買い物難民」の課題解決などを目的にしたドローン実証実験を2月中旬に同県内で実施した、と発表した。

発表によると、実験は2022年度鹿児島県の補助金事業を活用したもの。エアロネクストとセイノーHDが開発を進めるドローン配送と陸送を融合した新スマート物流「SkyHub」(スカイハブ)の実装への取り組みの一環として、レベル2飛行(無人地帯での目視内自律飛行)で実施した。

日置市で日用品や医薬部外品などの買い物代行を想定し、モニター役の地域住民へのサービス提供を行った。指宿市では、地元の採れたて産品を短時間で消費地に運べるかについて、ドローンと鉄道による貨客混載輸送で実施。納品までのフローを検証するなど、事業としての実現可能性や持続可能性を調べた。

日置市の実証では、健康食品セット(2.4キロ)を地元スーパーで購入し、離陸地点である公民館間を片道4.4キロかけて10分間で飛行した。到着した商品は偏ったり崩れたりせず、住民のもとに届けられたという。

指宿市では、地元特産の鯛などを道の駅から集荷。最寄りのJR山川駅付近の駐車場にドローンの離着陸地点を確保して配送した。在来線、九州新幹線を使って博多駅まで輸送後、JR博多シティくうてん内の飲食店に納品した。


▲JR山川駅付近にドローン配送された商品(左、指宿朝締め鮮魚)を列車に荷物を載せて博多駅へ配送

トラック、ドローン、鉄道を組み合わせた物流により、荷物到着までの時間短縮や走行距離短縮によるエネルギー消費量削減などの効果が見込まれるとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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