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商船三井、国内初家畜ふん尿由来LBMを舶用燃料に

2023年2月22日 (水)

環境・CSR商船三井は22日、エア・ウォーターと家畜ふん尿由来の液化バイオメタン(LBM)をLNG(液化天然ガス)燃料船で試験利用する共同検討に向けた覚書を締結したと発表した。

商船三井グループの内航LNG燃料船で2023年度前半に使用することを目指し、両社で船陸双方の既存設備において輸送や供給、使用面で問題が発生しないか確認する。実用化すれば、LBMを舶用燃料とした国内初の取り組みとなる。

発表によると、取り組みはエア・ウォーターが環境省に採択されたLBMの技術開発・実証事業として行われる。北海道・十勝地方で家畜ふん尿から製造したLBMを使用する。


▲家畜のふん尿をLBM製造プラントへ輸送(出所:商船三井)

LNG燃料は、従来の燃料油に比べてCO2排出量を25%削減できる効果が見込まれる。カーボンニュートラルなエネルギーであるLBMを一部使用することで、さらに削減効果を高められる。

LBMは、LNGと同様に主成分はメタン。酪農家が保有するバイオガスプラントから発生した未利用バイオガスを回収した後、メタンを分離・精製してマイナス160度で液化したもの。既存のサプライチェーンの中で活用ができるため、船舶運航における脱炭素化に向けた有効な手段になり得るとしている。

エア・ウォーターは2022年10月、LNG代替燃料であるLBMの製造工場を国内で初めて稼働させ、食品工場やLNGトラックへの燃料供給に取り組んでいる。

▲LBM製造の過程、LNG燃料船での利用に関するサプライチェーンのイメージ

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LOGISTICS TODAY編集部
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