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水素エンジントラックの開発に進展、トナミ

2023年4月28日 (金)

▲テストエンジン搭載トラック(出所:トナミ)

環境・CSRトナミ運輸は27日、環境省の「水素内燃機関活用による重量車等脱炭素化実証事業」に採択されている、既存の中型トラックを水素エンジン車に改造して実用性を検討するプロジェクトで、目標とするエンジン性能の達成と水素エンジンを搭載した車両製作が完了し、走行試験を開始したと発表した。

水素エンジンは水素を燃料にした内燃機関で、同じ水素を使う燃料電池車(FCV)より安価に製造できるが、低出力なのが課題だった。開発段階では、積載状態の車両が坂や高速道路で走行できるようにするため、低速トルクと最高出力の確保に努めた。ピストンやカムシャフトなどの最適化により、同排気量のディーゼルエンジンと遜色ないレベルまで性能を引き上げた。

車両製作では、300キロ以上の航続距離を確保するため、ベースとなる車両の7割の荷室容積を確保しつつ、16本の水素タンクを搭載した。構造などの変更検査もパスし、ナンバーを取得。本年度中には貨物輸送を対象とした実証を開始し、2026年度の社会実装を目指すという。

このプロジェクトはトナミのほか、環境エンジニアのフラットフィールド(神奈川県厚木市)、東京都市大、ガス関連サービスの北酸(富山市)、事業創出支援の早稲田大学アカデミックソリューション(東京都新宿区)が協働し、2021年8月に始動した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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