三菱地所、自動運転物流ネット形成でT2と資本提携

拠点・施設三菱地所と自動運転スタートアップのT2（千葉県市川市）は6月30日、日本初の自動運転トラックによる物流ネットワーク構築に向け資本業務提携を行うと発表した。両社はT2の設立当初から連携しており、今回の発表に伴い、三菱地所はT2に12億5000万円を出資した。T2の無人自動運転が可能なレベル4自動運転トラックによる幹線輸送と、その発着地点となる三菱地所の次世代基幹物流施設を融合させる。

▲三菱地所が開発中の次世代基幹物流施設（出所：三菱地所）

三菱地所が京都府城陽市で開発を進めている高速道路インターチェンジ直結型の次世代基幹物流施設で、敷地内に設置するレベル4自動運転トラックの発着拠点となるモビリティープールをT2に提供する。また、レベル4自動運転トラックが建物内まで運行できる基幹物流施設の整備や、レベル4自動運転トラックと基幹物流施設を組み合わせた新サービスなどの共同開発を進める。

▲自動運転トラック

T2の下村正樹CEO（最高経営責任者）は今後の取り組みについて「関東・関西間を基軸としたレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスを初期のターゲットとし、将来的にはエリアを順次拡大する予定」と展望した。

T2はことし4月、国内では初となる高速道路での自動運転トラック自律走行に成功している。

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