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GLP平塚II、新たな物流ブランド「平塚」創造へ

2023年7月20日 (木)

話題神奈川の物流の要衝といえば、「厚木」を思い浮かべる人も多いだろう。確かに同エリアに集まる施設の数や、ブランドとしての存在感は周辺エリアでも頭一つ抜きん出た存在だといえるが、厚木に勝るとも劣らぬ配送環境を備え、荷主、物流企業の間で急速にニーズを高めつつあるのが平塚市北部だというと意外だろうか。本記事では、その潜在的な立地ポテンシャルを引き出す3棟構成の物流施設群「GLP平塚I~III」を紹介したい。日本GLP営業開発部アナリスト・森藤敦哉氏に聞いた。

物流適地・平塚のポテンシャル

▲日本GLP営業開発部アナリストの森藤敦哉氏

同市の北端、ちょうど厚木市と接するエリアに位置するGLP平塚の魅力は、まず何といっても巨大商圏に隣接するアクセスの良さ、そして広域配送への接続点としての優位性にある。施設のほぼ真横を走る国道129号線で、まっすぐ5分程度北上すれば東名高速「厚木インターチェンジ(IC)」につながる。さらに新東名「厚木南IC」までは3分の距離にあり、同高速道の全面開通となれば、中部から関西へ向けての物流拠点としては最高の立地となる。

「静岡や名古屋方面からの玄関口として評価いただいており、中京エリアのお客様からの問い合わせも多いです」(森藤氏)

▲GLP平塚IIの広域アクセスマップ

加えて圏央道の延伸が完成すれば、現在1時間程度かかる横浜港へのアクセスも35分ほどに短縮されると見られ、広域配送でのポテンシャルはさらに広がり、従来から物流業が盛んな横浜港・川崎港周辺エリアからの借り換え・集約需要にも適しているといえよう。

平塚市北部開発のランドマーク

GLP平塚I~IIIの3物流施設は「ツインシティ大神地区」として神奈川県や周辺市町村が推進する再開発エリアにある。平塚市の最北端、厚木市との市境にあたるため、立地の優位性は厚木と同等か「むしろ、厚木ICへのアクセスで言えば、こちらの方が優位性がある」(森藤氏)。行政のバックアップで進められる開発エリアということもあり、区画整理を伴ったエリア全体の道路整備など、移動や物流面での利便性が図られているのも心強い。

相模川によって隔てられた対岸、寒川町倉見地区をツインシティ事業のもう片方のエリアとして一体開発を目指すため、2つの街を結ぶ自動車道「仮称・ツインシティ橋」の設置も予定されており、完成すると東西のアクセスが格段に向上する。

▲▲GLP平塚I~IIIの周辺環境

物流施設などの産業エリアのほかに、商業施設や、公共施設、住宅地と合わせて開発が進められており、平塚市にとっては市北部の新たな中心地と位置付けられるものだけに雇用面での優位性も見逃せない。小田急線「本厚木駅」とJR東海道線「平塚駅」というエリアの南北2つのメイン駅から路線バスを利用して「ツインシティ大神バス停」へアクセスすれば、その目の前にGLP平塚IIとIIIが出迎え「バス停に一番近い施設ということも重要です」(森藤氏)という通り、エリアのランドマークとしてそびえ立つ。

エリア内の居住エリア、さらにはツインシティ橋が完成すれば、相模川対岸からの雇用も期待でき、人口26万都市としての強みとアクセスの良さで雇用確保につなげる。「施設の目の前にアウトレットモールがあり、食事をとれる環境が近くにあるというのも、働く方々には喜んでもらえると思います」(森藤氏)。ほかにもカフェテリアや無人売店、施設内の要所に緑を配置した「グリーン化」が重要なコンセプトとなっており、働く人の心を潤す配慮が行き届く。

GLP、実績重ねた最新の環境対策の結実

GLP平塚I・IIIのテナントは既に決定しており、現在テナントを募集しているのは、延床面積3万7281平方メートルの地上4階建てボックス型倉庫、GLP平塚IIだ。7月に竣工内覧会でお披露目したばかりの最新物件にふさわしい設備をそろえる。

入居企業にとってもこれからますますの対応が必要となる環境対策では、先日「物流環境大賞特別賞」を受賞した日本GLPの実績と経験を生かし、施設の太陽光発電と電力会社からのグリーン電力を合わせて100%カーボンフリーな電力供給に対応。人感センサー付きLED照明が採用され、細やかな節電、環境対策を施す。

▲GLP平塚II・IIIで採用されている環境対策

設備面では1階の一部区画に配置されたインナー車路や、庫内垂直搬送での効率化のために合計10機のEV・VCを配置するなど、利用方法に応じた柔軟な区画設計が可能で「複数の荷主や転貸先がある場合も、効率的なオペレーションが可能です。また『GLPコンシェルジュ』を通して、小規模ニーズをご入居企業様にご紹介させていただくことも予定しております」(森藤氏)

ユニークなのは、労働環境改善や物流「2024年問題」の実効的な対策として期待される、BtoB向け置き配バースの設置。さまざまな設備をテナントの意見を参考にして作り上げてきた会社らしい、地に足の着いた設備となっている。

エリアとの共生で作り出す「物流・平塚」ブランド

厚木市の「物流ブランド」としてのイメージには現時点では及ばないとしながらも、将来的にはツインシティの活性化と足並みを揃えることで、「厚木以上のブランド『平塚』をこれから認知してもらいたい」と語る森藤氏の視線の先には、地域との共生の中で、生活圏・消費圏の中に「物流タウン」として新たな価値を創造していく同社とテナント企業の姿が映る。

すでにエリア中心のアウトレットモールは買い物客で賑わいを見せており、住宅地区などエリアが完成に近づくにつれて、新しいまちづくりへの「期待感」はますます高まる。中でもGLP平塚I~IIIはその玄関口に立地するランドマークとして、新時代の物流要衝の旗手になろうとしているのかもしれない。


「GLP 平塚Ⅰ」施設概要
所在地:神奈川県平塚市大神
敷地面積:1万9336平方メートル(5849坪)
延床面積:4万1382平方メートル(1万2518坪)
構造:耐震・鉄骨造、地上4階建
交通:東名高速道路「厚木インターチェンジ」3.6キロ、新東名高速道路「厚木南インターチェンジ」2.2キロ、相模線「宮山駅」4.6キロ
竣工:2020年11月
詳細・問合せ:https://www.glp.com/jp/list/hiratsuka-1/
「GLP 平塚II」施設概要
所在地:神奈川県平塚市大神
敷地面積:1万7800平方メートル
延床面積:3万7280平方メートル
竣工:2023年6月
詳細・問合せ:https://www.glp.com/jp/list/hiratsuka-2/
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「GLP 平塚III」施設概要
所在地:神奈川県平塚市大神
敷地面積:1万3700平方メートル
延床面積:2万8000平方メートル
竣工:2023年8月予定
詳細・問合せ:https://www.glp.com/jp/list/hiratsuka-3/