行政・団体三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)は9日、原動機(排気ロッカーアーム)に不具合があるとして、国土交通省にリコールの届け出た。対象は、2022年12月1日から23年6月30日までに製造された「ふそうスーパーグレート」3662台、車両製造後に修理で対象部品が組み付けられた車両20台の計3682台と、交換修理用部品として出荷し組み付けられた車両が特定できないもの11個。
6R20型エンジンを搭載した大型トラックにおいて、排気ロッカーアームのアジャストスクリューの潤滑性能が不十分なため、長時間のアイドル運転を行うと早期にアジャストスクリューが摩耗及び破損して異音や出力の低下が生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、バルブブリッジが脱落してエンジンが破損し、最悪の場合、走行不能に至るおそれがある。
これまでに不具合が19件報告されているが、事故は確認されていない。同社では、全車両、恒久対策の準備に時間を要するため、暫定措置として長時間のアイドリング運転を行う場合の対処方法を記載したリーフレットをダイレクトメールに同封して配布。恒久対策の準備が整い次第、ダイレクトメールにて再度連絡する。
■改善箇所説明図
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001623415.pdf
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