伊藤忠、需要予測で食品バリューチェーン最適化

荷主シノプスは17日、伊藤忠商事と取り組んでいる食品デマンド・チェーン・マネジメント（DCM）の実証実験を、スーパーマーケットのウオロク（新潟市中央区）で開始したと発表した。DCMは消費者から得られる情報を基点として、商品開発・生産・供給計画・流通・販売体制などを統合的に編成する情報管理手法で、POSデータなどの情報を基に需要予測を行い、生産管理や在庫管理を最適化する。

▲ウオロクの物流センター（出所：シノプス）

同実験では、食品スーパーマーケットを43店舗運営するウオロクで、物流センターの在庫圧縮と特売品の物流センターへの納品リードタイムの長期化を目指すため、需要予測型自動発注サービス「sinops」（シノプス）で算出した店舗の需要予測データを再活用し、物流センターの稼働効率の向上を図る。

シノプスでは、従来は数日前に確定していた卸売業への特売品の発注を14日前に確定することができ、納品リードタイムが長期化することで、卸売業の特売期間中の追加発注などの需要予測や在庫調整業務の負荷軽減、物流センターの過剰在庫や欠品リスクの抑制が可能になる。

ウオロクの発注担当者が起案した発注数とシノプスが算出した発注数を比較すると、シノプスで発注した方が特売期間中の卸売業への追加発注を抑制できるというシミュレーション結果が出ているという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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