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ドライバー心不全予知など交通政策課題研究に補助

2023年10月5日 (木)

行政・団体国土交通省は3日、交通運輸分野の政策課題解決に向けた「交通運輸技術開発推進制度」で研究課題の公募を行い、短期集中型3件と、SBIR省庁連携型2件の研究開発を採択したと発表した。そのなかで、物流に関連する研究課題は3件だった。

一つは短期集中型で、海上通信システムを運営するフューチャークエスト(福岡市中央区)と大島商船高専が実施する、船舶間と船陸間に特化した通信規格(VDES)を利用した海上データ通信の実証。VDESとインターネット通信を接続することで、すべての船舶と交信できる環境を整備することで、通信効率化や船員の負担軽減につなげる。

(クリックで拡大、出所:国土交通省)

同じ短期集中型で、横浜市立大がAI(人工知能)によるドライバーの心不全予見の精度向上を目指す。ドライバーの表情や声の変化などから疾患の有無や病状の変化、治療の効果の指標となる項目を研究し、AIの予知精度を向上させ、ドライバーの心不全による交通事故減少につなげる。

▲遠隔監視・遠隔操船システム

SBIR省庁連携型からは、操船システム開発のジャパンハムワージ(大阪市城東区)と大阪公立大、国立研究開発法人水産研究・教育機構が実施する、内航船の遠隔監視・遠隔操船システムの開発案が選ばれた。遠隔地で航行海域の衝突危険を把握し、危険度が高まった場合に自動ブレーキを指示する遠隔監視システムのプロトタイプを開発するとともに、遠隔地から危険回避行動に介入する遠隔操船システムの基本設計を進める。実際の航行環境で遠隔監視・操船の実証も行う。

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LOGISTICS TODAY編集部
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