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運輸・倉庫の景気は3か月ぶりに回復、TDB調べ

2023年11月7日 (火)

調査・データ帝国データバンク(TDB)が6日発表した、10月の全国景気動向調査によると、全体の景気動向指数は前月比 0.3ポイント増の44.7で、3か月ぶりに改善した。国内景気は、活発な各種イベント開催やインバウンド需要に加えて半導体関連などがプラス材料となり、小幅な改善となった。

(イメージ)

運輸・倉庫業の景気動向指数は、前月比1.3ポイント増加の44.1で3か月ぶりに改善した。運輸・倉庫の事業者からは「百貨店、商業施設、小売業などの物流が回復した」(一般貨物自動車運送)など、物流需要の増加を実感する声があった。燃料に係る政府の補助金の好影響や、バス旅行や学校送迎の増加、各所でのイベント復活などが貸切バスやタクシー利用を促進し、景気の押し上げ要因となった。

今後の景気動向については、最低賃金の引き上げによる個人消費の促進、設備投資やインバウンド需要の拡大、GX(グリーントランスフォーメーション)の推進や企業の業績改善、減税などの経済対策の実施がプラス材料となり得る一方で、人件費の増加や生活必需品価格の高止まり、人手不足の長期化などが下押し要因となるという。

今後は、海外情勢のリスクを抱えつつも、個人消費と設備投資が下支えし、横ばいで推移するとしている。今回の調査対象は、全業界2万7052社。有効回答は1万1506社(回答率42.5%)だった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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