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鹿島建設、センコーなどと連携し資材運送を効率化

2023年12月26日 (火)

荷主鹿島建設は26日、建設資材の効率的で環境に配慮した運送を推進する取り組みを開始したと発表した。ヤマトシステム開発(東京都中央区)と連携し、現場作業に従事する協力会社と運送会社をマッチングすることで資材の運送を効率化するアプリの開発、運用を開始。センコー(大阪市北区)との連携では、資材を大型車両で物流センターに運送し一時保管、工事のタイミングに合わせ小型車両で現場に運送するシステムを構築し、CO2を従来比で60%削減できることを確認した。

ヤマトシステム開発と共同開発した運送マッチングアプリは、現場の要望と運送会社の情報をブラウザ上で共有し、効率的な運送計画を実現する。現場からの「いつ、どの資材が欲しい」といった情報と、運送会社による「車両サイズ、どこからどこへの運送、合い積みと帰り荷の状況」を入力した情報が同画面で共有されるなど、双方の情報を一元管理することで、これまで無駄となっていた積載率上の空間や重量のロスを可視化する。また、運送後に空荷となる車両に、現場から搬出したい資材を、帰路上にある資材置き場に運送するようマッチングすることも可能だ。


▲(上から)運送マッチングアプリの操作画面イメージ、低積載を解消するイメージ(出所:鹿島建設)

センコーとは、同社が保有する物流センターを中継して資材を運送する仕組みを採用。資材の製造元は遠方にあることが多いため、大型車両での一括運送が効率的だが、現場のスペース制約などから小型車両での運送も必要となる。例えば集合住宅の工事では、住戸ごとにさまざまな建設資材を搬入する必要があるが、同センター内で住戸ごとにまとめて梱包してから現場へ運送することで、大型車両から小型車両への効率的な運送プロセスを構築し、CO2排出の削減に成功した。



▲物流センターに保管した資材を小分けにして運送する

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LOGISTICS TODAY編集部
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