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フード日立製作所は24日、サントリー食品インターナショナル（東京都港区）とそのグループ会社と協力し、原材料入荷から製造、物流、倉庫保管までの情報を一元管理するチェーントレーサビリティーシステムを開発し、サントリー食品の委託先を含めた国内の清涼飲料工場60拠点と、倉庫300拠点で運用を開始したと発表した。
このシステムは複数拠点での情報を統合し、サプライチェーンを一元管理、追跡できるトレーサビリティーシステムで、各工場の原材料の入荷情報、製造計画、出荷情報、倉庫情報などのデータを収集し、仮想空間上でサプライチェーンを流れる出荷品を追跡できるようにする。これにより、原材料ロットから疑わしい商品の特定するだけでなく、商品ロットから疑わしい原材料を特定することにも適応できる。
▲チェーントレーサビリティーシステム補完領域（クリックで拡大）
▲システムの導入前・導入後の疑義発生時の業務比較（クリックで拡大、出所：日立製作所）
従来は、これらのサプライチェーン情報は個別のシステムで管理していたため、商品や原料に疑義が発生した場合には調査と確認に時間と労力を要していたが、新システムにより即座に影響範囲の把握が可能となった。
日立は将来的に、同システムをほかのサプライヤーや卸売業者、小売店にも展開し、業界全体でチェーントレーサビリティーの実現を目指すとしている。
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