
▲会場内の様子
イベント2024年最初の物流展示会となる「第3回スマート物流EXPO」が開幕した。働き方改革法案施行を直前に控え、さらには人手不足による現場課題も顕在化し、出展企業のプロモーションにも熱が入る。
トラック運転手の時間外労働の上限規制への対応、さらに深刻化する人手不足への対応として、効率的な運転時間を維持するための倉庫・荷役現場改善への提案は引き続き活発だ。
庫内作業の自動化を進めるシステムでは、Exotec Nihon(エグゾテック・ニホン、東京都港区)が高密度保管の立体ラックと、3次元立体走行の自動搬送ロボットなどを組み合わせた自動ピッキングソリューション「Skypod」(スカイポッド)システムをデモンストレーション公開。自動化による生産性、精度向上の利点を視覚的に訴求する。
AMR(自律走行搬送ロボット)やAGV(自動搬送車)活用での庫内効率化においては、装置の稼働効率最適化を目指すシステムも数多く出展。搬送装置導入による効率化をワンストップでサポートする三菱電機システムサービス(世田谷区)、iPX(品川区)もAGV稼働における庫内レイアウトの最適化ソリューションを提案するなど、自動化機器との共存での取り組みも目立つ。
また、トラックでの新しい運び方を促す提案も盛んだ。積み付けや配車などを数学的なアプローチで組み立てる構造研究計画所や、その取り扱いの難しさゆえに物流で敬遠されがちな化学品に特化した共同物流サービスを提案する長瀬産業など、運び方の改革、効率化も主要なテーマとなっている。

▲三井倉庫ホールディングスのブース
また、24年問題のその先、環境問題やカーボンニュートラルへの対応も加速しており、三井倉庫ホールディングスはCO2見える化だけではなく、そこから連動する物流効率化やBCP強化など、企業価値の向上とサステナブルなサプライチェーン構築を支援するサービス、サステナリンクをアピールし、ポスト24年への準備を訴える。
今回のスマート物流EXPOは、26日まで東京ビッグサイトで開催中。より明確な課題を持って、出展社側の具体的な提案を検討できる場となっているので、ぜひ足を運んでもらいたい。
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