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NSU決算は減収減益、売上高は7.1%減

2024年4月30日 (火)

調査・データNSユナイテッド海運が4月30日発表した、2024年3月期決算は、売上高が前年比7.1%減の2331億円、営業利益が同33.5%減の216億100万円、経常利益が33.7%減の221億8500万円、最終利益が34.8%減の179億8600万円と減収減益だった。

外航海運市況は、中国経済の停滞や新型コロナウイルス感染症に対する港湾規制による滞船解消などで下落基調となったが、後期は南米積み鉄鉱石・穀物の出荷が好調だったことに加え、パナマ運河、スエズ運河の通航に混乱が生じたことで上昇。ケープ型撒積船、パナマックス型以下の中小型撒積船は、後期には堅調に推移した。VLGC(大型LPG運搬船)市況は、アメリカ・中東からの堅調なLPG(液化石油ガス)出荷が船腹需要を引き締め高水準で推移した。

内航海運事業では、鉄鋼関連貨物で鉄鋼原料が悪天候により減少したものの、副原料輸送は船隊の増強などで堅調に推移。一方で鋼材に関しては、鋼材需要の減少により、輸送量が当初計画を下回った。また、セメント関連貨物は内需の低迷や大幅な減産、電力関連貨物は石炭火力発電所の稼働率低下で、これらも当初計画を下回った。タンカーでは、LNG(液化天然ガス)・LPG輸送ともに効率的な配船に努めたが、国内需要の減退に伴い輸送量が伸び悩んだ。

25年3月期の連結業績は、売上高が13.8%減の2010億円、営業利益が16.7%減の180億円、経常利益が32.4%減の150億円、最終利益が22.2%減の140億円増収増益を予想する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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