デンソー、歩行者衝突を検知するセンサー開発

歩行者衝突を検知するセンサー

アパレルデンソーは15日、歩行者との衝突を検知することができる高精度なポップアップフード用のセンサーを開発した、と発表した。

開発したセンサーはバンパー内に搭載し、樹脂製の中空構造体と2つの圧力センサーで構成。車両と歩行者が衝突した際、バンパーの変形によって中空構造体の内圧が上昇し、それを圧力センサーで検知してECUに情報を伝え、所定の速度範囲でフードが瞬時に持ち上がるようになっている。

これまでのポップアップフードでは、バンパー内に装着された数個の加速度センサーで衝突の検知が行われてきたが、歩行者が衝突したバンパーの位置によって計測値が変わるため、計測精度の向上が課題となっていた。

今回、開発したセンサーは、中空構造体がバンパーの形状に沿ってバンパー内部に装着されており、バンパー衝突時の変形を圧力に変換して検知するため、衝突位置が異なる場合でも安定した衝突検知が可能となり、計測精度が向上した。