環境・CSR丸紅は17日、植物油(廃食用油)由来の持続可能な航空燃料(SAF)の日本への供給を開始したと発表した。石油由来原料とバイオ原料の同時処理を行うCo-processing製法によって韓国で製造されたSAFで、同製法によるSAFの供給は、日本で初めてとなる。

▲SAF荷役時の様子(出所:丸紅)
丸紅が供給を開始したSAFは、韓国の石油精製会社、HD現代オイルバンクが、廃棄される食用植物油をもとに製造した。Co-processing製法では、石油由来の原料と廃棄される植物油などのバイオ原料を混ぜ合わせ、一部がバイオ由来の石油製品を製造する。大規模な改修をせずに既存設備が使えることから、コストを抑えて短期間でSAFの製造を開始できるため、SAFの生産設備を新設し、稼働させるまでの移行期間での有効な製法として期待されている。
SAFは、化石燃料に比べライフサイクルでCO2の排出量が少ないジェット燃料で、日本政府も2030年に航空燃料へのSAF混合率を10%とすることを目標に掲げるなど、CO2排出量を削減する有効な手段として期待されている。
今回のSAFは、丸紅が100%出資する丸紅エネックス(千葉市美浜区)の千葉ターミナルで、全日本空輸(ANA)向けに供給された。
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