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ロジスティクス豊田通商は28日、インドで自動車関連を中心とした事業を拡大するため、グジャラート州最大都市のアーメダバード市に、日本の大手商社として初めてインド現地法人の事務所を設立した、と発表した。
邦人、現地社員数人の体制から事業を開始し、グジャラート州に進出する日系企業を中心とした取引先の事業の立上げ、サプライチェーン構築とマーケティングを支援する。
インド北西部に位置するグジャラート州は、インドの中でも道路・港湾・電力といった産業インフラが整備されており、州政府が投資誘致に積極的で、日系自動車メーカー「スズキ」のインド四輪車子会社のマルチ・スズキが工場用地取得を発表するなど、今後、自動車部品産業の集積が見込まれている。
また、日本政府とインド政府が共同で進めているデリー・ムンバイ間産業大動脈構想（DMIC）の中間に位置し、日本企業専用工業団地も整備されるなど、日系企業の進出検討地として、これまでのデリー近郊、バンガロール、チェンナイ、プネに加えて注目が高まるとみられている。
豊田通商は、インドで、2007年にバンガロールに現地法人を設立。自動車関連としては1999年からバンガロールで主に自動車部品の加工・物流事業を開始するなど、製造から販売まで機能を拡充してきた。
インド第5の自動車生産拠点として発展が見込まれるアーメダバード市に事務所を開設したことで、カルナタカ州やタミルナドゥ州など既存のインド南部、インド北部のハリアナ州拠点との相互部品・原材料供給体制を構築する。
併せて資金調達・加工・物流・倉庫機能といったバリューチェーンを構築し、事務所スペース提供などのサービスを行うことで、グジャラート州へ進出する自動車部品会社への事業支援を強化する。
