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国内ビール4社、パレット共同使用の取組み強化

2013年3月15日 (金)

産業・一般Pパレの共同使用で社団法人を設立アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービジネスエキスパートの国内ビールメーカー4社は15日、一般社団法人として「Pパレ共同使用会」を設立した。ビール4社が共同で法人を設立するのは初めて。

共同で団体を立ち上げることで、ビール工場などから商品を出荷する際に使用するプラスチックパレット(通称「Pパレ」)の共同使用の推進と、不正使用防止に対する活動を強化していく。

また、流通段階でのパレットの流れを透明化するため、加盟社と得意先が一緒にパレットを管理できる「共通受払いシステム」を、2014年春以降をメドに導入する。

加盟社や得意先が共同してパレットの回収促進と流出防止を図ることで、未回収パレットの削減を図る。

ビール4社は、1992年から得意先からメーカーごとに選別することなく回収する、Pパレの共同使用・無選別回収を開始し、得意先を含めたパレット利用者の物流効率化と環境負荷の低減に努めてきた。

95年にはビール4社以外の酒類メーカーにも共同使用を拡大し、04年2月には、任意団体「Pパレ共同使用会」を設立した。現在では日本酒・焼酎メーカーを含めた60社の加盟のもとPパレの共同使用を行っており、昨年1年間で3800万枚が加盟社の製品出荷に使用されている。

一方で、パレットの未回収・流出が継続的に発生し、特に近年は増加傾向となっており、昨年1年間では約33万枚もの未回収・流出が発生。パレットの未回収・流出により、各社は新たなパレットの追加製造・投入をせざるを得ず、結果として環境負荷の増大にもつながっている。33万枚のパレットを製造すると、4000トンのCO2が発生する。

今回の取り組みにより、ビール4社は「市場では公正な競争を展開する一方で、競争と協調の視点をもって物流部門のの効率化と環境負荷の低減に取り組んでいく」としている。

■Pパレ共同使用会(既存任意団体)の加盟社
サントリー酒類
サントリーワインインターナショナル
サントリービジネスエキスパート
アサヒ飲料
キリンビール
キリン協和フーズ
サッポロビール
土佐鶴酒造
菊正宗酒造
小西酒造
辰馬本家酒造
白鶴酒造
霧島酒造
高橋酒造
盛田
大口酒造
札幌酒精工業
萱島酒造有限会社
八鹿酒造
小正醸造
合同酒精
火の国酒造
眞露
山元酒造
清洲桜醸造
神楽酒造
高千穂酒造
若潮酒造
白金酒造
賀茂鶴酒造
サントリービア&スピリッツ
サントリーフーズ
アサヒビール
カルピス
キリンビバレッジ
メルシャン
ポッカサッポロフード&ビバレッジ
三和酒類
大関(多聞印含む)
月桂冠
沢の鶴
日本盛
銀盤酒造
長龍酒造
宝酒造
一本義久保本店
黄桜
長島研醸有限会社
齊藤酒造
北の誉酒造
雲海酒造
ホッピービバレッジ
秋田酒類製造
田苑酒造
富永貿易
福徳長酒類
中埜酒造
ヤヱガキ酒造
秋田県醗酵工業
指宿酒造