産業・一般日新は12日、同社のリターナブル物流容器(RTI)管理システム「HACO Lab.」(ハコラボ)を対象とした専用保険を損害保険ジャパンと共同で開発したと発表した。輸出入で使われるRTIに関するデータを保険と連動させるサービスは国内初となる。
ハコラボのRTI管理システムは、入出荷作業や拠点間移動の実績を自動認識技術で記録し、クラウド型管理システムで情報をリアルタイムに一元的に管理。これによって容器管理コストを削減し、作業の負荷も軽減できるほか、万が一の盗難や紛失、事故の際にも、データを取得することで回収や発見の可能性を高められる。
同社は、物流コストやCO2排出量を削減するためにハコラボを開発したが、繰り返し使えるRTIは使い捨て容器に比べると高額なため、紛失や盗難のほか、取引先から回収できない場合のリスクを懸念して導入をためらう企業も少なくない。このため、企業は安心してRTIを導入できるよう保険の開発に取り組んだ。
今回開発したハコラボ専用保険は、RTIの破損や紛失、盗難などのリスクに対応する保険で、輸配送途中だけでなく、納品先からの未回収も補償対象となる。また、損害保険ジャパンはハコラボから取得する在庫管理や位置情報、拠点に関わるデータを、保険設計や開発、契約の改善のほか、事故対応や事故防止に活用する。
同社は「保険によってRTI導入の障壁を下げられる」としている。
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