拠点・施設イオンとイオン九州、イオングローバルSCM(千葉市美浜区)、Commercial Japan Partnership Technologies(CJPT、東京都文京区)の4社は22日、新物流センター「イオン福岡XD」(福岡市東区)で、イオンとCJPTが取り組む物流課題の解決、カーボンニュートラルの取り組みを推進すると発表した。

▲燃料電池トラック導入を推進(出所:CJPT)
両社は物流効率化と車両電動化の両軸で協働しており、7月24日から新物流センターが本格稼働することに合わせ、取り組みを加速する計画。自動化による物流センター内の作業改善、最適配送による総走行距離の短縮化を図り、作業負荷軽減や生産性向上を推進するとともに、燃料電池(FC)トラック導入なども進め、30年までにCO2排出量を35%削減を目指す。
この取り組みは、2021年4月にイオングローバルSCMの南大阪RDC(リージョナル・ディストリビューションセンター)での協働からスタート。イオンの持つ小売業の物流ノウハウと、CJPTのTPS(トヨタ生産方式)の思想を組み合わせ、トラックの積載率向上やリアルタイムデータを活用した最適配送などを実現し、トラックの総走行距離を10%短縮、CO2排出量も10%削減した。22年9月にはイオン九州も参加し、卸事業者や仕入れ先にも活動範囲を広げ、川上から川下まで一気通貫で輸配送効率化を図った。

▲AI遠隔デパレタイズロボットや遠隔無人フォークリフトなどの自動化機器導入

▲最適配送計画システムを用いた配車計画イメージ
今後はサプライチェーン全体への効率化や幹線物流でのダブル連結トラック活用などを進め、全国での物流課題解決とカーボンニュートラルへの挑戦を続けていく方針であるとしている。
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