M&Aシャープ(堺市堺区)は、エジプトで家電製品の販売・製造を手掛けるエルアラビ(El Araby、カイロ市)と共同で、冷蔵庫の生産を担う合弁会社の設立について合意、24日に契約を締結した。これにより、2027年にエジプト市場で50万台の販売を目指す。

▲建設予定の冷蔵庫新工場(出所:シャープ)
シャープとエルアラビは、2004年にエアコンの技術・生産・販売で協業を開始。現在はエジプト市場でシャープブランドの5製品(エアコン・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機・テレビ)を生産・販売し、高い知名度を有しているという。エジプトをはじめとするアフリカや中近東諸国では近年、経済発展に伴い家電製品の市場が急速に拡大。エジプト市場では冷蔵庫の大型化が進展していることから、今回、容量600リットル以上の大型冷蔵庫の生産が可能な新工場建設について両社が合意した。
新工場では、生産・品質・設備情報の見える化や、多軸ロボットによる移載作業の自動化などを採用したスマートファクトリー化を図る。また、稼働後には生産能力の増強も順次予定しており、既存工場(生産能力:年間約33万台)と合わせ、エジプト市場の旺盛な需要に対応するほか、アフリカ・中近東市場向けの生産・輸出ハブ拠点としても活用、事業拡大に取り組むとしている。
合弁会社の社名は「Horizon for Home Appliances Manufacturing Co.(ホライズン フォー ホーム アプライアンス マニファクチャリング)」。事業内容は大型冷蔵庫・縦型冷凍庫の製造。出資額は3000万米ドル、出資比率はシャープ20%、エルアラビグループ80%。建設予定地はエジプト カイロ北部 クエスナ工業団地内(Mubarak Industrial Zone in Quesna)。生産能力は年間40万台、稼働開始は2026年3月(予定)。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com