サービス・商品三井倉庫ロジスティクス(東京都中央区)は7日、LOZI(ロジ、名古屋市中区)、ZEROBILLBANK JAPAN(ゼロビルバンク・ジャパン、ZBB、東京都港区)、東芝デジタルソリューションズ(川崎市幸区)の3社が構築したブロックチェーン技術による物流管理システムを、上新電機(大阪市浪速区)向けの店舗配送業務に導入し、本格稼働を開始したと発表した。これにより、店舗向け配送のドライバーの待機時間が短くなるなど負担の軽減や作業の効率化といった効果が得られた。
同システムは、LOZIとZBBが共同で開発した物流DX支援パッケージ「Trace Ledger」を中核に、東芝デジタルソリューションズのブロックチェーン基盤「DNCWARE Blockchain+」を連携させて構築した。
Trace Ledgerは、LOZIのSmartBarcode(スマートバーコード)技術を活用し、出荷から販売店舗での検品までのデータを全てQRコードで管理できるようになる。このため、物流に関わるサプライチェーン関係者はスマートフォンなどの携帯端末でコードを読み取るだけで、拠点や役務に応じたトレースデータを記録、蓄積、共有できる。入力されたデータは、ZBBのブロックチェーン基盤管理プラットフォームを経由して、DNCWARE Blockchain+に保存。DNCWARE Blockchain+は信頼性の高いブロックチェーン基盤で、改ざんなどの不正を防止する。
上新電機では、店舗配送業務で帳票や伝票などの紙書類が大量に使用されており、事務処理の煩雑化や情報漏えいのリスク、納品書などの帳票印刷や受け渡しによるドライバーの負担が課題となっていた。
上新電機では、このシステムを全国の大多数の店舗に導入した。導入後、上新電機の配送業務に携わる運送会社のうち7社の車両を対象に、各社ごとに紙書類の廃止前と廃止後の作業時間の差を算出したところ、ドライバー1人当たりの待機時間が1日平均45分短縮したことが確認された。
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