調査・データ東日本旅客鉄道(JR東日本)と川崎重工、FPVロボティクスは26日、空飛ぶクルマを活用した新しい観光商品の開発に向けた実証実験を行うと発表した。ヘリコプターを空飛ぶクルマに見立て、新幹線と組み合わせた高付加価値観光の旅行商品を来月1日から一般販売する。実施期間は11月2日から20日までで、盛岡駅を拠点にヘリコプターで北東北を巡る。
期間中、JR盛岡駅の隣接地に臨時ヘリポートを開設。利用者の要望やスケジュールに合わせて、小岩井エリア、宮古エリア、安比エリアな北東北地方を中心とした観光を企画する。
実証実験は、JR東日本が設立した「WaaS共創コンソーシアム」の実証活動テーマ「駅と空をむすぶ『空飛ぶクルマ』の事業検証」の一環として行われる。JR東日本が臨時ヘリポートの用地確保や調整を行い、川崎重工グループがヘリポートの調査やヘリコプターの運航、旅行商品の企画、販売を担当。空飛ぶクルマの研究やドローンの製造などを手掛けるスタートアップ、FPVロボティクスはヘリポート周辺の小型モビリティのニーズを調査する。
実証実験では、空飛ぶクルマと新幹線の連携による移動や観光へのニーズを検証するほか、駅に隣接するヘリポートを設置する際に必要な付帯サービスや整備条件などを確認。将来的な駅隣接ヘリポートを活用したサービスや、ヘリポート開発の可能性を検討する。
鉄道と空飛ぶクルマの組み合わせについては、これまでも3社を含む計9団体で検討を進めてきた。23年12月にはJR新宿ミライナタワーやJR長野駅近隣ヘリポートを活用し、ヘリコプターを使用した実証実験を行っており、これまで見つかった課題についても、今回の実証実験で検証する。
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