ワールドがライトオン買収へ、物流面でシナジー

M&Aアパレル大手のワールド（神戸市中央区）の持分法適用関連会社でファッションに特化した投資事業会社のW&Dインベストメントデザイン（東京都港区）は8日、同日開催の取締役会で、金融商品取引法に基づく公開買付けにより、ライトオン（東京都渋谷区）の株式取得を決議した。

ワールドグループは現在、国内外にて婦人、紳士および子供衣料品並びに服飾・生活雑貨の企画・販売を営む「ブランド事業」、情報システムの開発受託、自社・他社EC（電子商取引）サイトの運営受託、物流システムの業務受託などの「デジタル事業」、衣料品および服飾雑貨などの生産・調達・貿易、店舗運営・販売機能や什器製造販売を通じた空間創造支援機能を提供する「プラットフォーム事業」を営んでいる。

一方、ライトオンは、ジーンズカジュアルショップとして1980年4月に創業し、2000年2月に東京証券取引所市場第一部に上場。しかし競合の台頭により業績の伸び悩みが続き、2017年8月期には赤字に転落。ワールドは2024年2月上旬にライトオンの主要取引先金融機関から、アライアンスに関する打診を受けていたという。

ワールドはライトオンを傘下に収めることで、人材・業務支援、MD・仕入れ・調達、情報システム・物流、店舗開発・運営、新規事業開発、マーケティング・顧客管理、資本政策などでシナジーを見込む。このうち物流では、ワールドグループおよびライトオンのインフラを活用した商品物流網の整備・統合を実行できるとしている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com