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JAL、タイの日本生鮮卸売市場への輸出拡大へ

2024年10月18日 (金)

(出所:日本航空)

M&A日本航空(JAL)は17日、タイ・バンコクの「トンロー日本市場」において、日本産農水産品の輸出拡大を目指し、J VALUE(バンコク)と基本合意書を締結したと発表した。この提携により、日本の農水産品をタイ市場に広く提供し、販売の拡大を図るとともに、現地市場に新たな需要を創出することを目指す。また、今回の提携は、農林水産省が掲げる「2030年までに日本産農林水産物の輸出額5兆円達成」の目標達成に向けた取り組みの一環でもある。

JALは、自社の広範な物流ネットワークを活用し、日本の農水産品をタイ国内に安定して供給する計画を進めている。特に、タイ国内での流通が困難だった活魚などの生鮮品については、厳格な温度管理や特殊な梱包技術を駆使して、日本国内と同等の品質で提供することを目指している。また、J VALUEはタイ国内でのマーケティング力と集客力を強みに、現地でのイベント開催やプロモーション活動を通じて、日本の農水産品の販売促進を支援する。

この取り組みの一環として、トンロー日本市場内では、農水産品の販売のみならず、カフェやバーを併設するイートイン展開や、各地の自治体との連携イベントも予定されている。これにより、日本の食文化をタイの消費者により深く浸透させる狙いだ。JALは、今後も地域経済の活性化や持続可能な社会の実現に貢献するため、同市場を通じた輸出拡大を図る方針である。

さらに、JALグループのフォワーディング会社であるジュピターグループもこの取り組みに参加し、通関業務や地上配送を一貫して提供することで、輸送の効率化とコスト削減を実現するとしている。JALの豊富な物流ノウハウとJ VALUEのタイ国内での販売力を組み合わせることで、日本からの輸出品が現地消費者に届きやすくなり、新たなビジネスチャンスが広がることが期待されている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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