センコーが倉庫作業にFuture EdgeAIを採用

サービス・商品ITコンサルティングのフューチャーアーキテクトは10月31日、スマートフォン上で稼働する独自開発のAI-OCR「Future EdgeAI」が、センコー（大阪市北区）の住宅物流事業に採用されたと発表した。1拠点目として今年7月、埼玉県戸田市倉庫に導入し、10月からは新たに神奈川県厚木市、名古屋市などの4拠点に導入した。

Future EdgeAIは、書類や伝票をスマートフォンやハンディターミナルなどの携帯端末で撮影するだけで、その場で即時に文字を読み取り、データ化できる。携帯端末単体での文字認識が可能でオフラインの環境でも利用できる。独自開発のエッジAI技術で、漢字、ひらがな、カタカナ、英数字など、さまざまフォントの活字に加え、手書きの日本語も高精度で読み取れる。

センコーの住宅・建材物流倉庫では、住宅メーカーや建材メーカーの共同調達、共同配送に対応するため、個人住宅の建築に使用する住宅資材を集約し、現場ごとに仕分けや加工、配送を行っている。これまで仕分けの出荷業務では、作業員が紙に印刷された品番リストをもとに仕分けしていたが、資材の外箱に直接印字または貼り付けされた品番を、読み上げ確認を行いながら仕分けし、さらにまとめて印字された出荷用ラベルと照合して資材に貼付するなど、手間がかかっていた。

Future EdgeAI導入後は、配送先別の品番リストをスマートフォンに取り込み、作業員は表示された指示をもとに対象資材を撮影すると、自動で資材の品番と個数が突合できるようになった。

突合結果は作業記録として保存されると同時に、出荷用ラベルがプリンタから出力されるため、作業員は照合作業することなく、出荷資材にラベルを貼り付けるだけで済む。

最初に導入した戸田市の拠点では、作業員の仕分け結果を確認する検品者が不要になり、省人化につながった。また、導入後は製品知識のない作業員も担当できるようになり、効率的な運用が可能になったほか、類似品番の取り違いなどのミスも防げるようになった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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