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輸入チーズの通関単価は35年間で3倍に、横浜税関

2024年11月21日 (木)

調査・データ横浜税関は20日、今月のトピックスとしてチーズの輸入に関する資料を公開した。

23年の全国におけるチーズの輸入実績は、数量が25万1893トン(対前年比8.1%減)、金額が1970億1000万円(同9.6%増)だった。このうち横浜港は数量が10万2866トン(対前年比10.1%減)、金額が787億7300万円(同6.9%増)で、輸入数量、輸入金額ともに全国の約40%を占め、数量・金額ともに1988年以降36年連続第1位となっている。数量は19年をピークに23年まで減少傾向にあったものの、金額としては増加しており23 年は全国、横浜港ともに輸入金額が過去最高となった。原産国別の輸入実績は、全国・横浜港ともにニュージーランド、オーストラリアの2か国で4割を占めた。

横浜港のシェアが高い理由としては、長年横浜港の冷蔵倉庫を利用してきたこと、大消費地を後背地に持つこと、チーズを加工する工場が関東地区に多く所在しており、工場への輸送の利便性が良いことなどが挙げられる。

全国の通関単価は1キロあたり782円で過去最高。1988年の1キロあたり271円と比較すると、2.9倍となっている。近年の単価上昇については、生産地における気候変動における減産、生産コストの上昇、その他世界的な物価の上昇によるものが主な要因とみられている。近年、アジア諸国でもチーズの需要が増えてきていることや、他の食品と同様に世界的な物価上昇などの影響などから、今後も高い水準となる事が予想されている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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