ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

キリン海老名物流センターで自動ピッキングが始動

2024年12月12日 (木)

フード三菱重工業と同グループの三菱ロジネクスト、キリンビバレッジ、キリングループロジスティクスは12日、キリンビバレッジの東日本の物流拠点である海老名物流センター(神奈川県海老名市)で、飲料倉庫のピッキング作業を自動化・知能化した自動ピッキングソリューションの稼動セレモニーを開催した。

倉庫で稼動するソリューション「ΣSynx」(シグマシンクス)はキリンビバレッジの尼崎工場などのピッキング実績データを基に三菱重工業が開発。少ない手数で出荷するパレット積み付けの最適化をはじめ、従来、1箱10キログラムもある段ボールを人の手で積み下ろししていた身体的な負荷の大きい作業や搬送作業を自動化する。

▲無人フォークリフトによる荷役の様子

独自に開発した最適化エンジンや統合制御システムにより、AGF(無人フォークリフト)、AGV(無人搬送車)、製品を自動で整列させてパレット上に積み上げるパレタイザーを効率的に連携する。パレットの配置とオーダー処理順を最適化することで、AGVの渋滞を回避、アイドルタイムを削減する。スループット(処理能力)の向上を実現した。倉庫内では4台のAGF、11台のAGV、パレタイザー1台が稼動する

この日、倉庫内の自動ピッキング作業の様子が公開された。キリンレモンのテーマ曲を流しながらAGFが人間の早足程度の速さで倉庫内を移動する。荷物の積み下ろしの際、大きな音を立てることもなく、作業を静かに黙々とこなす。まるで、お掃除ロボットのようにAGVが床上を滑らかに移動する様子は非常にコミカルだ。荷物が整然と並び、粛々と積み上げられたり、移動したりする。当然、そこに人は誰もいない。

今回の稼働について、キリンホールディングス常務執行役員の岩崎昭良氏は「将来の人手不足という社会問題を解決するため、これからも三菱重工業さんと共に物流自動化構想を進めていきたい」と挨拶。三菱重工業執行役員ドメインCEOの佐々倉正彦氏は「今後も、倉庫物流現場の課題解決に向けた最適なソリューションの開発と提供を推進していきたい」と語った。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com