GLP、兵庫県西宮市に新物流施設を開発

「GLP鳴尾浜」完成イメージ

ロジスティクスグローバル・ロジスティック・プロパティーズ（GLP、東京都港区）は9日、兵庫県西宮市で11万平方メートルの大規模なマルチテナント型物流施設「GLP鳴尾浜」の開発に着手すると発表した。総開発コストは157億円（1億6000万米ドル）の見込み。

GLP鳴尾浜の開発は、同社とカナダ公的年金運用機関（CPPIB）が2011年8月に折半出資で立ち上げた合弁事業「GLPジャパン・デベロップメント・ベンチャー」による、日本で5番目の開発物件となる。同ベンチャーは2月に運用資産規模を当初の2倍以上の2200億円（22億米ドル）に増資。これまでに国内5つの開発物件への投資は総額で590億円（6億300万米ドル）に達している。

GLP鳴尾浜は、兵庫県西宮市の産業団地の一区画を取得し、開発。既存の産業地帯の戦略的位置にある用地は、阪神高速道路の鳴尾浜インターチェンジに隣接し、大阪や神戸など大都市へのアクセスに優れている。免震構造やバックアップ電源などを備え、災害時の復旧・復興でも重要な役割を担えるような取り組みを計画している。2014年5月に着工、2015年6月までの竣工を目指す。

GLPの帖佐義之社長は「このエリアは、マルチテナント型の大型物流施設の空室率が現在1.5％と低水準であり、物流施設にとって魅力的なマーケット。GLP鳴尾浜は住宅街に隣接しているため、入居予定のテナント企業は、労働力を十分に確保することができる」と話している。

■GLP鳴尾浜の概要
施設名称：GLP鳴尾浜
所在地：兵庫県西宮市鳴尾浜1-20
敷地面積：4万8000平方メートル
延床面積：11万平方メートル
賃貸可能面積：9万2000平方メートル
着工：2014年5月
竣工：2015年6月
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