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日本郵船、ノルウェーのシャトルタンカー会社に資本参加

2010年11月26日 (金)

ロジスティクス日本郵船は26日、ノルウェーのシャトルタンカー会社「クヌッツェン・オフショア・タンカーズ社」に資本参加すると発表した。

 

同社の新株を引き受けることで、総株式の50%を取得する。これに伴い、クヌッツェン・オフショア・タンカーズ社は社名を「クヌッツェン・エヌワイケイ・オフショア・タンカーズ社」に変更する。

 

クヌッツェン・オフショア・タンカーズ社は、世界2位の規模を誇るシャトルタンカー事業をグローバルに展開しており、日本郵船はシャトルタンカー事業を「ブラジルなど陸上から離れたエリアでの深海油田開発の拡大に伴って、今後さらに成長する分野」と位置付け、出資を決めたもの。

 

新会社は、世界で建造中も含めたシャトルタンカー全82隻のうちの約30%を占める24隻を保有することになり、今後も主要プレーヤーとして同分野をリードしていく。

 

今回の資本参加により、日本郵船グループは原油輸送サービスに加え、サプライチェーンのより上流分野でのサービスを拡大することが可能となる。また、同社は今回の資本参加の意義について「長年の原油輸送事業で培った洋上での危険物荷役ノウハウと、グループ会社による地球深部探査船”ちきゅう”の運航を通じた定点保持システムを中心とする海洋事業ノウハウの2つを、同時に活用できる領域」と強調している。

 

シャトルタンカーは、海底油田上にある石油生産・貯蔵・積出し施設などから海上に停泊したまま油を積み込み、陸上の原油貯蔵施設または石油貯蔵基地までピストン輸送に従事するためのタンカー。