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竹中工務店、搬出入口の防虫設備を開発

2013年7月10日 (水)

メディカル竹中工務店は10日、医薬品・食品製造工場など害虫管理の必要性が高い施設の防虫対策として、搬出入口の防虫設備「バグシールド」を日本エアーテックと共同開発したと発表した。新築・既存建物を問わず適用でき、建物の出入口、特に搬出入口などの大型開口部に設置して効果を発揮する。

同社の技術研究所(千葉県印西市)で行った実証実験では、飛来虫に対して一般的な粘着テープ式捕虫機に比べ、10倍の捕虫効果を確認。歩行虫にはシャッターの下端コーナーから強い風を吹き出すことで、シャッター閉鎖時、虫の侵入を100%阻止した。

バグシールドは、シートシャッターに防虫機能を付加する設備で、開口部の高さにあわせた同社開発の「バグキーパー」を左右に内蔵して飛来虫を捕獲しつつ、シャッター部分では歩行虫の侵入も防ぐ。

シートシャッターの弱点であるシート下端の左右隅の隙間部分から侵入してくる歩行虫に対しては、飛来虫を捕獲する際に吸い込んだ空気を、シートの屋内側から屋外側に向けて排気することで吹き飛ばし、侵入を防ぐ。

クロヤマアリ、オカダンゴムシを用い、シャッター下端の左右隅に1センチの高さのある木片を挟み、虫が通過しやすくした実証実験では、シャッター閉鎖時の侵入阻止率が100%だった。

現在はシートシャッターとの一体型として製品化しているが、今後は、既存シートシャッターへの後付や金属シャッターにも対応していくという。