M&A三菱電機モビリティ(東京都千代田区)は23日、運転中のドライバーのわき見や居眠りを検知し、安全な運転を支援するドライバーモニタリングシステム(DMS)事業の拡大に向けて、オーストラリアのDMSソフトウエア開発大手、シーイングマシーンズと資本業務提携契約を結んだと発表した。同社が4000万ポンドを出資し、シーイングマシーンズの株式の19.9%を保有する。
同社によると、同日、シーイングマシーンズから第三者割当増資によって15%分の新株を引き受けたうえで、24日のロンドン市場の取引開始前に、既存株主から6.9%分の株式を相対取引で取得した。
シーイングマシーンズは、主にAIを搭載してドライバーや乗員を監視するシステムの設計を手がけている。画像処理で顔向きや視線などを高精度で検出する基本センシング技術を持ち、自動車分野では、欧米を中心に多くの企業にDMSソフトウエアを提供している。
一方、三菱電機モビリティは、早くからDMSの技術開発と製品化に取り組んできた。車載環境に適応した光学設計をはじめとするハードウエアの設計、製造技術を持ち、わき見や居眠り、漫然運転といったドライバーの状態を正確に推定する技術も開発している。また、脈拍などの生体検知技術を用いて、運転中の体調急変を察知し、事故を未然に防ぐ技術開発や、衝突した際の安全性を高める乗員の体格推定技術などの開発にも取り組んでいる。
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