財務・人事アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)が9日に発表したアイリスグループの2024年度決算速報によると、2024年度決算予想(速報値)は売上高が7760億円(前年比2.9%)、経常利益が380億円(同18.8%)、経常利益率は4.9%だった。地政学的リスクの影響で資源や原油の価格高騰に伴うコストアップやグローバルサプライチェーンの混乱による物流機能の低下など厳しい状況が続いたものの、2020年以来4年ぶりの増収増益の見込みとなった。
食品事業の売上は大きく伸長しており舞鶴工場と岡山瀬戸内工場の新設が決定。さらに、鳥栖工場、埼玉工場、舞鶴工場において、緑茶の生産設備の追加投資を決定。また、ヘルスケア事業では、赤ちゃん用紙おむつ事業への新規参入および生産設備の投資を決定した。
法人向け事業では、サービスロボットの導入が加速し、累計導入社数は6000社、累計販売台数は1万6000台を突破。大連工場(中国・遼寧省)で製造したDX(デジタルトランスフォーメーション)清掃ロボットBROIT(ブロイト)の本格販売を開始する。省エネソリューション事業では、使用電力の可視化から制御までを行うEMS(エネルギーマネジメントシステム)の事業領域を拡大し、建物の総合エネルギーマネジメントサービスENEverse(エネバース)を開始する。
また、2025年度は、6年連続となるベースアップを含めた5%の賃上げを実施。アイリスグループ売上高8650億円(前年比111.5%)、アイリスオーヤマ単体売上高2600億円(同112.3%)を目指す。
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