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紀伊国屋書店、アジアEC強化へINCJとタッグ

2013年8月6日 (火)

EC紀伊国屋書店(東京都新宿区)は6日、産業革新機構(INCJ、東京都千代田区)と共同で、アジアで書籍を中心としたEC事業を展開していくと発表した。

ソフト開発会社のインフォシティ(東京都渋谷区)と4月に設立した「アジアンベイシス」(ABC)に、共同で大型の出資を行うことで基本合意した。

具体的には、紀伊国屋書店とINCJが合計で最大20億円の出資を行い、紀伊国屋書店が主体となって海外で「Kinokuniya」ブランドを活かした新事業を開始する。

第一段階として、紀伊国屋書店の現地法人が運営する店舗・通販事業から通販事業を新会社に譲渡し、新会社の事業基盤とするほか、紀伊国屋書店がアジア地区で培ったノウ・ハウを投入し、国際的なEC事業に取り組む。

アジアンベイシスは本社を東京都内に置き、今後、シンガポール、マレーシア、タイ、台湾、オーストラリア、UAEなどで段階的に子会社を設立。

アジア地域で英語、日本語、中国語、現地語などの書籍、文具、キャラクターグッズなど日本発の文化関連商品を中心としたネット通販事業を展開する計画。

また、アジア各国で関心が高まりつつある電子書籍も視野に入れ、「将来的にはオールジャパン体制で優れた日本商品をアジアに供給する流通チャンネルとしての役割を担うことを目指す」としている。