拠点・施設アミタサーキュラー(東京都千代田区)は9日、兵庫県姫路市の姫路循環資源製造所内にスマートファクトリー「ZEROⅠ(ゼロワン)」を新設し、操業を開始したと発表した。サプライチェーン全体の変革を支える事業モデル「サーキュラー3.0」の中核拠点と位置づける。

▲スマートファクトリー「ZEROⅠ」(出所:アミタホールディングス)
ZEROⅠは、生成AIなどで高度化した独自の情報編纂力と最新の製造設備を組み合わせ、サステナビリティ情報を伴う高付加価値な循環資源を製造する。発生品や資源、技術、産業構造、サステナビリティ指標などのデータに基づき、資源化プロセス全体の最適化と自動化を進める。
自動制御システムでは、入荷から製造、保管、出荷までの工程をオートメーション化し、循環資源の品質を安定的に確保する。資源の製造中には、AIがカメラ映像から原料の状態を解析し、含水率などを自動制御する。一部機能は今後順次拡張する。
2027年にかけては、「サーキュラーチャットボット」と入出荷予約システムを段階的に実装する。チャットボットは、発生品や資源、技術、産業構造などに関するデータベースを基に、最適な資源化フローや新規資源の開発プランを導出して顧客への提案に活用するほか、複数の発生品を組み合わせた調合レシピを自動生成する。
入出荷予約システムでは、発生品情報や運搬状況、需要情報を一元管理し、入出荷に関する調整業務の効率化と最適化を図る。
製造設備では、保管区画を従来の約5倍に拡大したほか、高含水物や硬質固形物に対応する設備を導入した。これまで処理が難しかった発生品も受け入れ、顧客ニーズに応じた多品種のカスタマイズ製造を可能にする。
発生品や需要・供給に関する情報と資源製造機能を連動させ、サプライチェーン全体を見据えた資源循環の設計につなげる。資源ユーザー企業は、価格に加え、供給安定性や再生材比率、GHG排出量、ネイチャーポジティブへの影響などを踏まえた調達が可能になる。排出事業者は、発生品の資源化やコスト削減に加え、CO₂削減やネイチャーポジティブへの貢献といった非財務価値の創出につなげられる。
同日には開所式と見学会を開催し、排出事業者や循環資源ユーザー企業、関係機関など50人が参加した。
今後は2027年に向けて各システムの実装を段階的に進め、製造工程の完全自動化と無人化を目指す。さらに、調達から製造、物流、再資源化までを一つの流れとしてつなぐ仕組みへと発展させ、資源循環の社会インフラを広げるとしている。
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