M&A大東建託(東京都港区)は1月31日、不動産開発のアスコット(東京都渋谷区)に対するTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。1株260円で全株式を取得し、完全子会社化を目指す。買い付け総額は351億円となる。
アスコットは、東京都内を中心とした賃貸マンションやオフィス、分譲マンションなどの開発を手掛けている。大東建託は都市郊外での賃貸用物件の開発が主力事業で、両社の競合が少なく、事業の効率的な拡大が見込めるという。アスコットも同日、TOBに賛同し、株主らに買い付けへの応募を推奨する意見書を公表した。
TOBは2月3日から3月18日までで、アスコット社員らに付与されている新株予約権についても1個105円で買い付ける。さらに筆頭株主で44.96%を保有する中国平安保険グループの子会社や32.17%を保有するSBIホールディングスなどともTOBに応募する契約を締結している。アスコットは現在、東証スタンダードに上場しているが、完全子会社によって上場廃止となる見込み。
子会社化後は、開発案件を大東建託が建設することでグループ全体での収益が伸び、アスコットも大東建託の知名度や仕入れ網の活用で、資金調達力が強化され、建築コストなども抑えられるとしている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com