調査・データ帝国データバンク(東京都千代田区)は14日、2025年4月入社の新卒社員の初任給について、企業の71.0%が前年度から引き上げるとの調査結果を発表した。調査期間は2月7日から12日まで。
同社が1519社を対象に実施した調査によると、新卒社員に支給する初任給引き上げ額の平均は9114円。「1万-2万円未満」が41.3%で最多となり、「5千-1万円未満」が30.7%で続いた。引き上げの背景には、人材確保や物価高騰、最低賃金の上昇への対応があるという。
企業規模別では、中小企業の引き上げ率が71.4%と大企業の69.6%を上回った。一方、小規模企業は62.2%にとどまり、規模による格差が浮き彫りとなった。初任給の金額は「20万-25万円未満」が62.1%でトップ。「20万円未満」の企業は前年度から10.4ポイント減少した。中小企業からは「応募確保のため苦渋の選択」「固定費増加で経営を圧迫」との声が上がった。また、初任給引き上げに伴い、既存社員の給与も見直す企業が増えている。
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