ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

カクヤス、酒以外の事業拡大へグループ構造見直し

2025年2月14日 (金)

M&A酒類販売大手のカクヤスグループは13日、事業の拡大と収益力の強化を図るため、酒類以外の販売や物流分野に事業を拡大し、子会社を再編すると発表した。従来の種類販売体制は維持しながら、子会社で役割を分担しながら事業を拡大していく。

同社は「なんでも酒やカクヤス」の旗艦ブランドを中心に、首都圏や大阪、九州に250店以上を展開。飲食店や家庭向けに酒類などの自社配達を行っている。しかし、最近は酒類の店頭販売が振るわないほか、配達要員の人手不足による機会損失などで売り上げが伸び悩んでいた。

このため、同社は今後も成長と収益力の向上を果たしていくには、事業領域を酒類販売以外に拡張することが不可欠だと判断。強みである物流機能を強化し、グループ以外の商品販売会社の商品も扱うことで、事業を拡大を図ることにした。このため、子会社などグループ構造の再編と役割の明確化を図る。

新たな体制では、カクヤスグループが、管理機能やM&Aを含めたグループ全体の戦略を推進する。子会社では、カクヤスが酒類販売、明和物産(東京都練馬区)が酒類以外の商品販売、大和急送(埼玉県和光市)が物流機能を担う。

物流機能では、カクヤスから社内物流事業を切り離し、大和急送に吸収させる。これによって、自社が販売する商品を自社で配達するだけでなく、他社の商品も配送できるようにし、顧客に配達する商品の幅を広げるなどサービスの充実を図る。

大和急送はもともと、生鮮食品の宅配を手掛けており、昨年7月に同グループが全株式を取得して、完全子会社化していた。

また、明和物産を中心に酒類以外の取り扱い商品の拡充を図り、新たな商材の取扱い強化に向けたM&Aにも積極的に取り組んでいく。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com