調査・データメルカリ(東京都港区)は20日、落とし物管理サービスの「落とし物クラウドfind」を運営するfind(ファインド、中央区)と連携し、法律で定められた保管期間を過ぎた落とし物を「メルカリShops」で販売する実証実験を同日から8月末まで実施すると発表した。
鉄道会社や商業施設などで拾得された落とし物は、遺失物法に基づいて保管・管理され、落とし主が見つからないまま3か月の保管期間が過ぎると、廃棄物として処理される。中には新品の物やまだ使える物も多く含まれているほか、多くの落とし物の保管や廃棄が企業や施設の負担となっている。
落とし物クラウドfindは、こうした企業などの負担を軽減するため開発されたクラウドサービスで、企業などが落とし物を登録すれば、落とし主からの問い合わせなどにLINEのチャットや専用オペレーターで対応する。23年6月のサービス開始以来、これまで110万件以上の落とし物の登録があり、返却数は35万件を超えている。しかし、まだ使えるにもかかわらず廃棄される落とし物が数多くあることから、リユースを進めるため、メルカリとファインドが連携し、鉄道会社や百貨店などの協力も得て、持ち主が見つからなかった落とし物を販売することになった。
実証実験では、持ち主が見つからないまま保管期間が過ぎ、商業施設などへ所有権が移った落とし物のうち、施設で廃棄予定のものをファインドが引き取る。その後、ファインドが検品作業を行い、ファインドがメルカリShopsで販売する。
販売で得た収益は、メルカリShopsとファインドの手数料を除き、鉄道会社や百貨店など落とし物を管理している施設へ還元される。
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