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鋼材在庫率、4か月ぶりに100%下回る

2013年9月3日 (火)

産業・一般日本鉄鋼連盟は3日、7月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。7月の普通鋼鋼材生産は、12年7月の613.1万トンに比べて11.4万トン・1.9%増の624.5万トンとなり、5か月連続で増加した。また、前月比では9.2万トン・1.5%増えた。

7月の出荷は、国内向けは424.7万トンで、前年同月比では25.6万トン・6.4%増と2か月振りの増加。また、前月比では40.3万トン・10.5%の増加となった。輸出向けは232.3万トンで、前年同月比1.5万トン、0.7%増と2か月振りの増加となった。前月比では15.3万トン・7%増。

この結果、出荷合計は前年同月の629.9万トンに比べて27.1万トン・4.3%増の657万トンと2か月振りの増加となった。また、前月比では55.5万トン・9.2%の増加となった。

7月末のメーカー・問屋在庫は、前月末の661.2万トンから32.5万トン・4.9%減の628.7万トンで、4か月振りの減少。内訳はメーカー在庫が前月末(527.7万トン)比29.6万トン・5.6%減の498.1万トンと2か月振りの減少となった。また、問屋在庫は前月末(133.5万トン)比2.9万トン・2.2%減の130.6万トンと3か月振りに減少した。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(560.6万トン)比26.4万トン・4.7%減の534.1万トンと4か月振りの減少。輸出船待在庫は前月末(100.7万トン)比6.1万トン・6%減の94.6万トンと2か月振りの減少となった。

在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、小形棒鋼(8.6万トン減の65.8万トン)、亜鉛めっき鋼板(7.2万トン減の86.4万トン)、鋼帯(幅600ミリメートル以上、5万トン減の162.1万トン)、H形鋼(3.5万トン減の28.1万トン)、鋼板(2.5万トン減の58.2万トン)、冷延電気鋼帯(2.3万トン減の8.1万トン)、鋼管(1.9万トン減の50.7万トン)、大形形鋼(1.2万トン減の6.8万トン)――となった。在庫が前月末比で1万トン以上増加した品種は、軌条(1.6万トン増の8.0万トン)のみとなった。

7月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の109.9%から14.2ポイント低下し95.7%となり、4か月振りに100%を下回った。このうち、国内在庫率は前月末の145.8%から20ポイント低下して125.8%となった。