
▲ウエルシア西関東RDC(出所:ウエルシア薬局)
メディカルウエルシア薬局(東京都千代田区)は26日、卸売事業者のPALTAC(大阪市中央区)や、物流会社のセンコー(大阪市北区)、日立製作所(東京都千代田区)のほか、各製品メーカーなどとの共同で、サプライチェーン全体の配送効率化やエネルギー消費量削減を図るため、「物流・商流データ基盤」を整備し、物流センターに入荷自動化設備を導入したと発表した。昨年12月から今年1月までの実証実験を経て、今月から「ウエルシア西関東RDC」(神奈川県綾瀬市)で本格運用を開始した。
物流・商流データ基盤では、確定入荷数や荷姿、納品車両など各メーカーからの事前納品通知情報を、メーカーへの発注から店舗への納品までのサプライチェーン全体にわたって、「配送情報シェアリングプラットフォーム」上で連携させる。これによって、プラットフォームを物流センターと接続すれば、トラックのバース滞留時間の削減や、検品作業の効率化を図れる。また、荷物情報が標準化されるため、複数荷主による共同運行や物流会社間の再委託も容易になる。
物流センターの入荷業務では、日立オートメーションの移動式協働ロボットを導入。これまでドライバーが担うことが多かったパレットの積み下ろし、積み込みの作業を自動化する。
ドラッグストアの物流センターで物流・商流データ基盤を活用するのは全国初となる。
今後、ウエルシア薬局は、この枠組みを確立し、より多くのメーカーからの入荷に対応していくほか、ウエルシア薬局全社の拠点にも導入していく。さらには、他のドラッグストアや卸売事業者にも参画を呼びかけ、ドラッグストア業界全体への普及・拡大を目指す。
今回の取り組みは、3月4日から7日まで、東京ビックサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2025」の日立グループブースで、関連するシステムや設備などとともに展示される。
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