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空気潤滑システム搭載の貨物船が就航

2025年2月27日 (木)

内航貨物船「ちゅらさん」(出所:海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所)

ロジスティクス国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所、海上技術安全研究所は26日、ナカシマプロペラ(岡山県岡山市)と共同開発した高度空気潤滑法AdAM(Advanced Air Lubrication Method)を採用した内航貨物船「ちゅらさん」が1月に大阪-沖縄航路へ就航したと発表した。同船は同技術を適用した1番船であり、省エネ性能の向上が期待される。

ちゅらさんは、和幸船舶が運航し、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が所有、矢野造船が建造した。全長76メートル、499総トンの同船は、2024年11月に進水し、同年12月に完成。ことし1月から運航を開始している。

空気潤滑システム

海運業界における温室効果ガス(GHG)排出削減の一環として開発された高度空気潤滑法AdAMは、従来型の連続吹き出し方式に比べ、周期的に空気を吹き出す手法を採用しており、船舶の抵抗をより低減できる。また、航行時の船体状態や気象・海象条件に応じた空気吹き出し制御を行うことで、実運航時の省エネ効果を最大化する。同船に搭載された新空気潤滑システム「ZERO(Zone 0 ESD for hull Resistance Optimized by AdAM)」により、航行時の主機動力削減量から空気供給に必要な動力を差し引いた実質的な省エネ効果は、周期吹き出し時で5%、連続吹き出し時で4%となった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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